ガーデニングワールドカップフラワーショーinナガサキ2011レポート

今回の作品は、ジョン・カレンさん(アメリカ)の『心ひとつに(Come Togethe)』です。

 

異なる二つのものが手を取り合いひとつになったときに生まれる力の素晴らしさと美しさを表現しています。

男性と女性、土と水、異なる文化、いがみ合う近隣国・・・庭の中心の二つの輪(花壇と池)は、異なるものがひとつになろうとする姿の象徴で、それを縁取る石は、その歩み寄りと団結が永遠に続くことを願うジョンさんの想いを表しているそうです。

 

驚かされたのは錆びた鉄が多用されているところです。

後日、ある方からお聞きしたのですが、ここ2~3年欧米では錆びた鉄がトレンドなのだそうです。

錆びた鉄のプランターに植物をアレンジしたりしているガーデニングをよく見かけるそうです。

 

土、石、水、鉄、植物。

まさに地球からの産物ですね。

 

私が普段施工しているエクステリアやガーデンにはかなりの量の人工的に加工され、大量生産された商品が入ってきています。 

 

例えばアルミ製品・・・ 

『商品の材料は、その製造過程で多くのエネルギーが消費されます。

原材料を入手し、運搬し、最終商品に加工するために使用するエネルギーは、その大部分を化石燃料(石炭、石油、天然ガス)を燃焼することによって得ています。

建築に使う母屋材(1m)を鋼材と木材で比較してみますと、放出する炭酸ガスの量は、鋼材が木材の16倍となり、窓(1m四方の窓枠)を木製とアルミサッシとで比較すると、アルミサッシが木製の34倍以上となるのです。(文章引用:http://www.ne.jp/asahi/for/rest/forest/sinrin4.htm)』

 

このことは以前からかなり気になっていることではありますが、正直、私はアルミ商品を使い続けています。

 

しかし、今回この作品を見たとき、『近い将来、私はアルミ商品から離れていく・・・それをお客さまに納得していただけるほどの強い説得力とデザイン力を養わなければ・・・』と思いました。

 

ジョンさんの作品テーマには関係のない想いを持ってしまったわけですが、『エクステリアやガーデンで使用する材料を地球環境に優しいものに制限する。』ということは地球に住む人、動植物たちの『心をひとつに』する。ということですよね。

 

地球環境に優しい素材でエクステリアやガーデンをデザインしてみませんか?

フラワーチルドレンにお声掛けください。http://www.flower-children.org/お問合わせ-mail/