大好きな場所(直島)

昨日に引き続き、直島の話です。

写真は私の大好きな場所の風景です。

人の手が入っていますので

『景観』と言うべきかもしれませんが。

 

場所は直島のベネッセハウス『ミュージアム』の

駐車場から入口に向かう途中です。

 

私はこの景観を、

この場所をデザインされた

『安藤忠雄さんのル・コルビュジェさんへのオマージュ』だと勝手に解釈しています(笑)

 

独学で建築を勉強していた頃の安藤さんがコルビュジェさんの作品を

本で見て、スイスまでシベリア鉄道に乗って訪ねて行くのですが、

スイスに着いたときには、コルビュジェさんは南フランスで海水浴中に

心臓発作でなくなっていました。

スイスでそのことを知った安藤さんはどんな気持ちだったのでしょうか。

 

いかがでしょう?そんな雑学の後、

あらためてこの写真を見てみると・・・

 

細長く続く道は、青い空と海まで伸びていて

その先に行くと、会いたかった人が笑顔で待っていてくれそうな気がする・・・

『よく頑張っているな、今のお前は素晴らしいじゃないか』と

褒めてくれるような気がする・・・。

 

そんな感じがしませんか?

私のこの勝手な思い込みは、

以前知り合った安藤建築の構造設計に関わっておられる方からは

『そうかもしれません。私もそんな気がします』

と優しい心遣いで肯定されたこともあり、

ますます信じ切っているのですが

もちろんご本人に確認したものではございません(笑)

 

その思い込みと同時に、

私は自然の風景にはこのような思い込みをしたことがなく、

人の手が入る景観には、

人の『想い』を入れることができるのだと気づき、

今も続けているこのエクステリアデザインの

仕事を続けていきたいと願った瞬間でもありました。

その意味において、この場所は

私の大好きな場所になりました。

 

みなさま、ここを訪れる機会がございましたら

ぜひ、立ち止まって眺めてみてくださいね。