あたたかいはずの鹿児島に帰省しても、
みぞれにあられに雪だるま、、
なんてことが続いていたここ数年。
弟家族も、年末のうちに帰省を終えていたり、
春になってから帰省するパターンに。
しかし、
今年は南国へ帰ってきた甲斐を感じるあたたかさに恵まれ、実家に閉じこもることなく、初めての所へもお出かけしてみました。
雄大な桜島を一望できる高台に建つ長島美術館で、
『風立ちぬ 原画展』&『かぐや姫の物語 原画展』
意外にも私の目にとまったのは、
イメージスケッチの所々に書かれた宮崎駿監督の指示書きでした。
描いて欲しい世界を短い言葉で伝え、
しかも、“ここは細かい描写はいらないよ”を数多く指示していてびっくり。
ふと、圧迫感がなく余韻があるお庭に品を感じるのと似ているかもと思いました。
そしてやはり最後に焼きついた、生きねば。
この『風立ちぬ』のキャッチコピーをずっしり抱えて次の目的地、White Galleryへ。
『はっとりさちえ 絵画展』
たまたまイベント情報で目にし、
先ず引っかかったのは、キャッチコピーでした。
となりが私でよかったでしょ。
DMになっていた、勝つから見てて は、
どんなことがあっても生き切るからちゃんと見てて!という強いメッセージが伝わってきました。
それからふと、いろんな果物や花束を銃のように持った子どもたちと水鉄砲を持った子どもたちなどが入り混じったにぎやかな絵を前に、フラワーチルドレンの名前の由来を思い出してしまいました。
いてもたってもいられず、
きっと同じような気持ちを持った方のはず、制作意図を伺ってみたいと思ったのと、
この絵画展全体から受けた感動と自分なりの想像をお伝えしたく、思い切ってご本人に声をかけました。
生きねば。からの流れがそのままここにつながっているようで、
思ったままの気持ちをお話すると、
私よりうんとお若いはっとりさちえさんは、
静かに喜びをかみしめてくれたお顔で、それがじわんと響いてきて、
初めて出会ったのに、
こんな共鳴っていいな。
今年のフラワーチルドレン
そんな出会いの日々でありますように。
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